だが待ってほしい早計ではないか通信(フリーライター三品純)

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「映画・八鹿高校事件」上映会 レビューとまとめ

4月21日「映画・八鹿高校事件」上映会の報告



作品感想

●七十年代のリアルな光景が…

本作は記録映画という性質上、淡々と証言や検証が続けられており
「予習」や「予備知識」がないとなかなか「入り込めない」という
印象でした。鑑賞後、参加者の方とディスカッションをしたのですが
皆さんさすがに物知り、ワケ知りの方が多かったので味わいを
感じてもらえたようでした。

個人的にまず事件の陰惨さとは別に七十年代の田舎町の風景に
感慨に浸っていました。
若者たちの髪型も若い頃の篠田三郎のような感じで
ホーロー看板、自動車などなど映画やドラマにはない「七十年代」がありました。

映画のラストシーンは事件後、八鹿高校で運動会が開催されて生徒たちの
爽やかな競技風景で締めくくられますが、なにしろ女子生徒はまだブルマの時代。

これは同和とは別のマニアが喜びそうな感じでした。

それはさておき、作品内容ですが、参加者の方から「起承転結がない」という
感想をもらいました。

繰り返しますがやはり「記録映画」であり、それから有志による手作り作品だから
流れも脈絡がなかったりします。起承転結がないと感じられたのもこのせいでしょう。
いわゆる商業ドギュメンタリーのような演出もなく、ひたすら「メモ」を
ビジュアル化した印象です。

●丸尾一派、モロにヤーさん風情

それからもっと「仁義なき戦い」のようなバトルシーンが出てくるのを期待したのですが
全く出てきません。確かに首謀者である丸尾一派が出てくるあたりは
「ミナミの帝王やがな」というツッコミもできるけど
もっと現場で何が起きていたのか暴行シーンも出して欲しかったです。
というよりみんなそこを期待したのですが。

法廷に解放同盟側の一派が向かう時もせめてマイクを向けて
「どかんかいボケ」ぐらいの発言は引き出して欲しかったですね。
それからもともと丸尾一派による「モデル確認会」が事前に開かれて
珍坂校長たちが要求を丸呑みしてそこから教職員の反発が強くなったと。
ならば校長からも詳細な証言をしてもらうとかもうワンアクションが
あるとより面白かったかもしれません。

実際にリンチされた先生たちが出演して寝そべって「こんな風に蹴られた」とか
「ヘッドロックをかけられた」とか再現してくれるけども、まあそれだけだと
結局、「お気の毒でした」というしか言い様がありません。

被害者である先生たちの奥さんたちも登場してインタビューに応じているけど
それがとてもにこやかに応じているのが不思議でした。もっと被害者のような
顔をすればいいのに。

この辺りが単なる暴行事件ではなく結局、共産党‐解放同盟の場外乱闘という
印象が払拭できない点です。
とは言え暴行自体は許されない行為だし、どう考えても解放同盟に非があると思いますが
ただいずれにしても事件から半世紀近く経つ今でも党派によって
人権の扱いが変わるという風潮はもう終わりにしませんか、と。
思った次第です。

●ちょっとだけ解放同盟側にシンパシーを感じるなら…

最近、解放同盟の集会や学習会が非常にワンパターン化していて

1、高校生やおばはん活動家の泣き言 必殺の「他地域の人にジロジロ見られた差別」(*今なお根強い差別があると訴えて、実例を挙げると出てくるのがこのフレーズ)
2、座付き学者の演説(二十年くらいほとんど内容が変わらない)
3、だから人権救済法が必要だー、という締めくくり

なにしろ「(役所も政治家も)何もしてくれません、してもらえない」という発言が本当に多い。
それも反権力を売り物にする団体が、なぜか行政や法律頼み。
「してくれない」というのはその最たる例です。

だから朝田浅田・丸尾一派のやったことは絶対に褒められることではないけど
彼らの主張からすれば八鹿高校事件は決して矛盾していないと思います。
つまり気に入らないならば行政や法律とは別に直接行動をする、と。
今回の上映会だって気にいらないことがあれば、襲撃でもすればいいのです。

七十年代あたりならこうした暴行も時代が看過した、しかし今は時代が許さないから控える
というのはおかしい。密室で役所や不動産会社をいびったりするよりも
パンチマーマのオッサンが大挙して暴力で訴えた方がよほど”らしい”。
それこそ”華”というやつです。

八鹿高校事件は良くも悪くもまだ解放同盟が解放同盟らしかった頃の話だと思いました。

ディスカッションまとめ

なぜのどかな田舎町であれほどの事件が起きたのか?
(他地域でも八鹿高校事件のような事態が起きる可能性があったのになぜ八鹿高校だったのか?)
→兵庫県南部の都市部には解放運動が根付いていたものの、北部は弱かった。
その勢力版図拡大のために起きた摩擦だったのではないか。

再三の要請にも関わらず兵庫県警が動かなかったのはなぜか?
→当時、まだ学園紛争の余波があった時代。警察も学園への介入は容易ではなかったかも。
「学校の自治」の優先か? 学校の内輪もめという認識だった。
共産党が絡むと警察も動きにくい。また共産党が警察にすがるのもまたおかしい。

当時、全国的に革新自治体が増えて、いわゆる「社共ブロック」の時代だった。
この時、社会党=解放同盟、共産党はどう「同和」を扱ったのか?
→EX東京では美濃部都政で同和事業が盛んになった。自公民社のオール与党体制の自治体もあった。

メディアが報じなかったのはなぜか?
→そもそもそんな程度じゃないか。

といった具合でした。
せっかくいろいろな方が来て貴重な話をしてもらえたのにディスカッションの時間が
少なくて申し訳ありませんでした。
今度はもっと工夫して、意見交換の場を増やしたいと思います。

リクエストが多かったらまた八鹿高校事件の上映会をやりますが
その他、啓発ビデオでもツッコミどころ満載の名作があるので
そっちでもいいかもしれません。


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[ 2013年04月22日 11:26 ] カテゴリ:示現舎 | TB(0) | CM(6)
警察が動かなかったのは、
「なんか、学校の中で試合とか、プロレスごっこみたいなんやりよるんやろ」
程度の認識だったのかもしれないですね。
まさか重傷者が出ているとか予想だにしなかったのでしょう。
[ 2013/04/22 19:27 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
それと当時の県知事、県警の幹部、あるいは議会の状況なども合わせて考えないと
警察の動きは検証できないですね。それから議論にもなったのですが、当時の教職員は
戦争世代で逆にあの暴行でも「想定の範囲内」で済んでいたのかもしれません。

学校内の問題について警察が介入してくるのは80年代に入って校内暴力が盛んになって
からのことで当時は「学校の自治」が重視されていた背景もあったのかも。

でもまあそういった背景を差し引きしても「解放同盟怖し」という思惑はあったことでしょう。
それから「学校の自治」といいながらも実際、浅田・丸尾派の介入を許したのはいただけない話です。
[ 2013/04/23 01:04 ] [ 編集 ]
警察が当初は介入しなかった理由
http://jinken.main.jp/index.php?%C8%AC%BC%AF%B9%E2%B9%BB%BB%F6%B7%EF%A4%C8%A4%CF%A1%A1%B9%F1%B2%F1%A4%C7%CC%C0%A4%E9%A4%AB%A4%CB

警察は事件を座視していたわけではなく、当時の八鹿高校の校長が八鹿警察署長からじきじきに「警察力の発動をしようか」と五回にわたって打診されたにもかかわらず「平穏に話し合っておる」と言い張って警察の介入を拒んだという経緯があったようです。部落解放同盟に逆らって自分まで糾弾されるのを校長が恐れた、といったところでしょうか。
[ 2013/04/23 07:35 ] [ 編集 ]
Re: 警察が当初は介入しなかった理由
うーんそこが分からないのですよ。
映画の中で警察が動いてくれなかったという証言がありましてね。

校長だけが警察の介入を拒んだのか、もうちょっと検証が必要であります。

> http://jinken.main.jp/index.php?%C8%AC%BC%AF%B9%E2%B9%BB%BB%F6%B7%EF%A4%C8%A4%CF%A1%A1%B9%F1%B2%F1%A4%C7%CC%C0%A4%E9%A4%AB%A4%CB
>
> 警察は事件を座視していたわけではなく、当時の八鹿高校の校長が八鹿警察署長からじきじきに「警察力の発動をしようか」と五回にわたって打診されたにもかかわらず「平穏に話し合っておる」と言い張って警察の介入を拒んだという経緯があったようです。部落解放同盟に逆らって自分まで糾弾されるのを校長が恐れた、といったところでしょうか。
[ 2013/04/24 08:47 ] [ 編集 ]
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[ 2013/05/11 01:50 ] [ 編集 ]
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[ 2017/02/07 10:21 ] [ 編集 ]
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