だが待ってほしい早計ではないか通信(フリーライター三品純)

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もったいない知事 奴の本性①

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嘉田由紀子滋賀県知事について、1月ぐらいに一般誌に掲載される予定でしたが、見送りに
なったので、ブログ用に再編集して掲載します。当時は、大変残念だったけど
前向きに頑張っていこうという意味でブログで公開します。
それに今さら感もあるのですが、ぜひご一読ください。

全国メディアではいかにもリベラルの旗手として喧伝される人が一体、水面下ではどう
動いてきたのか? よく分かって頂けると思います。







もったいない知事誕生の裏舞台
 

嘉田は06年、滋賀県知事に就任した。滋賀県栗東市への新幹線新駅の建設の反対を訴えて当選したことは、多くの人が知るところだろう。環境社会学者という肩書きと脱公共事業を掲げたことから、この知事選にて「もったいない知事」のネーミングを得たわけだ。
新駅反対でクローズアップされたから“ポッと出”と思いがちだが、滋賀県行政とは関係が深かった。京都精華大学教授時代の話。
「県誌『滋賀プラスワン』で國松知事、作家の立松和平氏(故人)と対談するなど県の活動と関係が深かった」(県職員)
 この面々と対談できるのだから知事や有名作家と同格とまでいかないにせよ、知事選に立候補できるだけの知名度や存在感はあったかもしれない。しかし当時、一介の学者に過ぎない嘉田に政治的基盤はない。
そこで錦の御旗とばかりに持ち出したのが新幹線新駅建設の反対だ。これについては彼女の「信念」めいたものもあって反対したのかもしれない。しかし後にも触れるがむしろ“支援者”との関係上、大人の事情も働いたこともあった。もっとも反対自体は、理があったと思う。地元の人には釈迦に説法のような話になるが、この地域で新幹線を利用する場合、まずJRの京都駅が最寄り駅になる。新駅は所在地こそ栗東市だが、実質草津市かもうすぐに湖南市だ。しかも在来線から離れ利便性があまりに悪い。
それにこの事業は旗振り役である國松前知事ですら、妙な対応を示していた。
「國松善次前知事は新駅について記者会見で“知事が新幹線を使う時はどの駅を使う?”と問われた時に“京都駅を使う”と言って呆れさせた。知事自ら必要のない駅と言ったようなもの。要するに国松前知事が栗東市出身だから地元に誘致したいだけの話だった」(前出地元自治体議員)
 県内では、賛否が渦巻く新駅建設になったが、ここで嘉田が注目され始める。新駅反対を掲げ知事選への出馬を決めると「リュック一つ背負って各党に推薦のお願いに日参していた」(地元記者)というからいかにも市民派的、庶民的な選挙活動ではある。ところが自民党、民主党、公明党といった有力政党がポッと出の学者に興味を示すはずもなかった。
この通り、各党が難色を示す中、社民党からの支持を取り付けることができた。後に福島瑞穂社民党党首は、「先見の明があった」と自慢気に語っていたが、これは自画自賛というものである。社民党の支持というのはあくまで表向きの結果論にすぎない。むしろ嘉田知事誕生の水面下では、全く別の動きがあった。

政治のパートナーは“アンチ同和以外何もない人”

 彼女の政治人生を検証すると必ず「豪腕肌」の男たちが浮上する。結局、袂を分かつことになるが昨年12月の総選挙でも豪腕・小沢一郎と手を組んだ。リベラル、環境、人権、というソフトなイメージを売る一方で、その協力者たちはいつも豪腕、そして強面な面々なのだ。最初の滋賀県知事選がまさにそれだった。リュック一つ下げた市民派の学者に対して面白いことに滋賀県の自民党内でおかしな現象が起きた。冨士谷《ふじたに》英正《えいしょう》元県議会議長(現滋賀県近江八幡市市長)が嘉田を支持したのである。冨士谷もまた新駅反対派の筆頭だったこともあり、嘉田とつながった。この人物、「キャリア官僚出身ながらパンチパーマでコワモテな風貌。典型的な利益誘導型議員です」(地元オンブズマン)との評価が専らだ。また後にも触れるが「同和対策を打ち切ったくらいしか評価できるところがない」(同)との話も面白い。
その議長時代の話。「平成17年11月にラスベガスで肉の物産展が開催されたのですが、冨士谷さんはデビット道上《どうじょう》という実業家の仲介もあってイベントに参加したんです。名目上は、近江牛の売り込みというのですが、ところが公務ではないと出張費77万570円の返還を求めて裁判まで起こされたのです」(前同)
 裁判はいずれも富士谷氏勝訴で終わったものの“もったいない”と税金の無駄遣いを批判する嘉田氏が選ぶパートナーとしては、違和感のある存在ではないか。そしてこの「デビット道上」という名を心に留めてほしい。
 知事選では自民党は、國松前知事支持を決めたが、冨士谷だけが嘉田を推した。
「嘉田さんの地元は大津市大津市比叡平ということもあって、まず自民党大津支部に嘉田支持を依頼したのですが、大津支部は拒否。そこで富士谷さんは、自分の地元で代表を務める自民党近江八幡市連絡協議会での応援を決め、嘉田さんの住所を近江八幡市に移転させたほどの熱の入れようでしたね」(前出地元議員)。
 政治にはズブの素人だけに冨士谷のような剛腕肌で選挙のプロの存在は大きかった。結局、党の方針に背いたことで冨士谷は、自民党を除名され、近江八幡市長へくら替えした。党を追われてなお市長選に勝つ冨士谷の力量もなかなかのものである。確かに選挙のプロだ。そして政治的な立ち回りも非常に面白い人物である。

近江八幡「保守系共産党」という珍現象

 冨士谷の地元、近江八幡もかつては同和事業が盛んだった。というよりも皮革産業、食肉産業、いずれも盛んなドンピシャの同和地区である。09年、解放同盟滋賀県連の名簿が約千人分流出するという事件が起きた。その中には、近江八幡市内の末広支部、住吉支部も含まれていた。この末広というのは「肉の町」として有名で、食肉事業がとても盛んな地域なのだ。
 そんな近江八幡で冨士谷。その冨士谷にまつわるニュースと言えばこれも印象が強い。

 滋賀県近江八幡市の冨士谷英正市長は12日の定例市議会本会議での答弁で、同市内の町名を挙げて「同和地区(被差別部落)だった」 と発言した。 市議が個人質問で地域の課題や進ちょくをただしたのに対し、「同和地区だったが、(同和対策事業の対象となる)地区指定を返上された。 一般施策としてまちづくりを進めてきたために遅れた」と述べた。
冨士谷市長は「歴史的事実であり、差別意識をもって発言したわけではない」としている。(京都新聞6月12日)

 これなどもとてもバカバカしい話であり、議会で事業の執行地域について名を挙げることをなぜ問題視するのか「意味不明」の記事である。おそらく市長も記事になったこと自体、驚いたかもしれない。こうした経緯もあって冨士谷市長に一目置いていた。しかし彼がアンチ同和になったのは、少し違った事実関係があったのだ。近江八幡市関係者はこう証言する。
 「冨士谷さんが市長になる前に解放同盟員の不祥事が相次いだのですよ。要は補助金の横領なんだけど、同盟員同士の対立やその身内による告発など壮絶なものでした。だから市としても同和はスネの傷。そこに冨士谷さんが目をつけた。つまり“俺が市長になったら事業を見直す”と約束して、共産党すら取り込んだのです。だから今でも市長と地元共産党の関係は良好ですよ。だから市議たちは“保守系共産党”と揶揄されています(笑)」
 ここが“アンチ同和以外何もない人”と言われるゆえんだった。先の出張費の問題等、嘉田の“相方”としては違和感を抱いた人も多いだろう。とにかく言えることは、冨士谷市長なくして嘉田知事誕生はなかったということだ。

もう一人の側近は県庁きっての事業派職員

 嘉田知事と冨士谷市長という妙な関係をご理解頂けたか。本来、冨士谷が議長職にとどまったら嘉田―冨士谷ラインで議会が進行されていただろう。ところが冨士谷は市長へ鞍替え。ところが嘉田は実務経験ナシ。そこで県庁内の側近、知恵袋になったのが、古川久巳元管理監という県幹部だった。
 なにしろ嘉田は県知事就任後、県情報誌で脳科学者・茂木健一郎氏ら著名人との対談など、できることと言えばこうした広報活動・情報発信ぐらい。実務においては古川が担った。この古川元管理監もまたいわゆる“剛腕肌”の幹部だったという。地元の部落解放同盟員はこう証言する。
 「10年ほど前だったか解放同盟と県の交渉で古川さんは、建部五郎前委員長と“表に出んかい”と大ゲンカしたこともあった」
 こんな胆力の持ち主である。県政にはまるで素人の嘉田が頼みとするにも十分な力の持ち主かもしれない。古川は事業に熱心な県幹部だった。公共事業にも強い。そして滋賀県の東京事務所にも参事として勤務しており、企業誘致を専門的に行う実務派なのだ。地元オンブズマンから不透明な主張費を指摘されたこともあったが、この際も彼女は「仕事熱心」と擁護している。県の事業を行うにも費用がかかるのは当然の話でその点は否定しない。しかし本来の嘉田氏の主張や理念から行けばより丁寧な説明があっても良かったはずだ。

要するに嘉田の言う「もったいない」とは、「協力者の利益と一致しないもの」という意味であって公共事業、大型投資そのものを否定していたわけではなかった。新幹線新駅に反対したものの、リニア新幹線の新駅が滋賀県にも新設されるという構想が出るや否やこちらは賛成するあたりも彼女らしいと言えばらしい。「もったいない」のスローガンも時と場合でブレが生じるわけだ。そして嘉田知事誕生以来、最大のピンチ、ブレとも言うべき事件が滋賀県米原市駅周辺で計画された「SILC(シルク)事業」問題なのだ。

(敬称略・続く)


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[ 2013年02月28日 00:03 ] カテゴリ:政局 | TB(0) | CM(0)
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