だが待ってほしい早計ではないか通信(フリーライター三品純)

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個人情報保護法と鳥取ループ裁判

本誌月刊同和と在日の鳥取ループ編集長が
地域総合センターの名称・位置、同和地区名等の公開を求め滋賀県を提訴し
現在、係争中です。
http://tottoriloop.miya.be/

ざっくりいうとこの裁判、地域総合センターの所在地を
公開すると周辺の住民の個人情報が判明する、という
滋賀県の不思議な主張が発端で訴訟に至ったわけです

1月27日、判第2回口頭弁論が開かれましたが
こんなやりとりがありました。

裁判官「具体例として、公営住宅の名称と位置が明らかになると、
そこに住んでいる住人が住所から分かりますよね。
これも条例第6条1項に該当することになるのですか」

県「…そういうことも、あると思います」



そういうこともあるって具体的な事例を見せてほしいものです
これがどれだけ無茶苦茶な論法なのか。

滋賀県庁の所在地は〒520-8577 大津市京町四丁目1番1号
HP上で堂々と公開されています。
これで誰かの個人情報が分かるでしょうか。
嘉田知事の給料だとか、口座番号が分かるというなら
話は別ですが。
住所で個人が特定できる。同和事業を検証する上で
他県でもぶちあたる不思議な言説です。

信じられないことに公共機関(某県の図書館ですが)の中には
古文書や昔の人が書いた日記ですら「個人情報が特定される」と
言って公開を拒否したところもあります。
死者にも個人情報があるとは驚きです。

(二条一項 この法律において「個人情報」とは生存する
個人に関する情報)



実は、同和はタブーではない、ならびに
同和と在日では個人情報保護法の欠陥も
ターゲットにしています。
なにしろ同法、運用に問題点が多い上、さらに
役所の逃げ口上に堕しているからです。

もちろんこうした指摘は有識者からも出ています。
この関係では多くの著書で問題を提起している
青柳武彦氏は『情報化時代のプライバシーの研究』
で「現実には重点が”個人情報の規制と保護”に
偏りすぎたために”有用性への配慮”はすっかり
おそろかになってしまい、数々の混乱とデメリットを
生む結果となった」と指摘しています。

同書によると国民生活審議会の個人情報保護部会は
2006年に「個人情報保護に関する主な検討課題」を整理・公表し
意見募集を実施。この段階では法改正に
期待が高まったといいます。
ところが翌07年6月11日に公表された
「個人情報保護に関する取りまとめ(案)」は
「過剰反応は落ち着いてきており」
「きめ細かな周知徹底」をはかれば、事態は
沈静化するというものだったそうです。

同日の部会では委員から個人情報を活用する
などの意見の他、原則がきびしすぎるといった
意見も相次いだようですが、事務局の
過剰反応は落ち着いている、という主張に
押し切られた、とのこと。

考えてみれば役所にとって個人情報保護法ほど
便利な法律はありません。
「個人情報の保護を鑑み」とかまあなんとか
言っておけば相応にエクスキューズが
成立するからです。


個人情報保護法の問題点については
過去の「同和はタブーではない」
「月刊同和と在日」でも随所に
扱っておりますのでぜひご覧ください。
特に企業の法務管理担当の方や
法律家希望の学生さんにもオススメです。
個人情報保護法の運用と実例を
学べかつ同和対策特別措置法、
人権擁護法案まで
学習できる便利な本です。

http://atamaga.jp/dz4
http://p.booklog.jp/book/19275


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[ 2011年01月31日 19:06 ] カテゴリ:示現舎 | TB(0) | CM(0)
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